導入するメリット、デメリットは?

券売機の導入を検討されている方へ。券売機を導入することでどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。

目次

券売機を導入するメリットは?

人手不足の解消&業務を効率化

券売機を導入するメリットは例えば、以下のようなものがあります。

特に人手不足が深刻な業態では、少ないスタッフで店舗が運営できる上、オーダーや釣り銭のミスを防げる、販売データを取得できるなど、さまざまなメリットがあります。

「券売機」と言えば、昔ながらのボタン式で、単に券を販売するだけの機械だと思う方も多いかもしれませんが、最近の券売機では、ボタンの配置や位置などによってオーダーコントロールができたり、多言語対応で外国人客にも対応できたり、リアルタイムで販売管理(入場者数の把握)ができるなど、店舗経営をバックアップしてくれるさまざまな機能を搭載しています。

券売機を導入するデメリットは?

業態によって求められるものが違う点を

いいことづくめの券売機ですが、導入に際して以下のようなデメリットもあります。

ラーメン店や牛丼屋など、追加オーダーの少ない業態に比べ、レストランや居酒屋でデザートやお酒など追加メニューが発生しやすい業態では、券売機を導入することで客単価が下がる可能性があります。また、美容院などサービスの充実度で顧客を獲得するような業種では、コミュニケーションの機会が減る分、満足度が下がってしまうかもしれません。

ただし、こうしたデメリットは、券売機の機能を活用することでメリットに変えることも可能です。 例えば、メニューの表示方法を工夫してトッピングを購入しやすくしたり、おすすめのセットメニューを提案して客単価アップを図れます。また、美容院などでは、デザイン性の高い機械を設置して店舗の雰囲気づくりをしたり、画面で動画やキャンペーンなどの情報を流すことも可能です。

飲食店で向き不向きな形態

飲食店における「券売機」とは、食券を購入することで注文と支払いを一度に済ませるシステムです。この導入は業態や店舗の特徴によって向き・不向きがあり、店舗の効率化に大きな影響を与えます。では、どのような飲食店が券売機の導入に適しているのでしょうか?また、逆にどのような店舗にとっては不向きなのでしょうか?それぞれの特徴を見ていきます。

券売機が向いている飲食店

券売機は主に小規模な飲食店や、短い滞在時間で多くのお客さんを回転させる必要がある店舗に適しています。具体的には、ラーメン屋や牛丼屋などのファストフード型の飲食店が典型的な例です。これらの店舗では、客単価が比較的低く、迅速な注文・支払いの処理が求められます。

また、スタッフが少ない店舗でも、券売機の導入により人員の削減や業務の効率化が可能になります。お客様が自分で注文と会計を済ませるため、接客業務を減らし、厨房業務に集中することができ、結果的に回転率が上がり、より多くの顧客を対応することができます。

加えて、メニューが限定されている店舗においても券売機は効果を発揮します。ラーメンや定食、丼物など、選択肢が少ない場合、券売機を使って簡単にメニューを提供できます。店舗内が狭い場合でも、券売機があれば効率よく運営できるため、特に小規模な店舗に向いています。

券売機が不向きな飲食店

一方、券売機が不向きな飲食店もあります。特に、メニューの選択肢が多い店舗や、追加注文が発生しやすい店舗には不向きです。例えば、居酒屋やレストランでは、メニューが豊富であり、常にお客様からの追加注文が予想されるため、券売機の導入が不便に感じられることがあります。

さらに、接客を重要視している業態には不向きです。カフェや高級レストランなどでは、顧客とのパーソナルなコミュニケーションを大切にしており、券売機を使うことでその接客の価値が損なわれる可能性があります。お客様がリラックスした環境で食事を楽しむことを重視する店舗では、券売機の存在が雰囲気を壊すことになるでしょう。

また、券売機と席の距離が遠くなると、お客様にとって不便を感じさせることがあります。追加で飲み物やトッピングを購入するために、再び券売機のところまで戻らなければならないという手間が発生するため、動線が複雑な広い店舗では導入を避けた方がよい場合があります。


券売機は効率化を促進し、特に回転率を重視する小規模店舗やファストフード業態には非常に有効なツールです。しかし、顧客とのコミュニケーションを大切にしたり、メニューの選択肢が多く追加注文が頻繁にある店舗では、券売機が不便に感じられることもあります。飲食店のコンセプトや運営スタイルを十分に考慮し、券売機を導入するかどうかを判断することが重要です。

券売機の価格相場

券売機の価格は種類や機能によって大きく異なります。主な種類とその価格相場を以下の表にまとめました。

券売機の種類 価格相場(新品) 価格相場(中古)
定額紙幣対応型(千円札のみ対応) 約50万円 約35万円
全札対応型(一万円札・五千円札対応) 約120〜130万円 約80万円
タッチパネル式(多機能・キャッシュレス対応) 約200〜350万円 約100万円〜
自動釣銭機付き券売機 約100〜150万円 約70万円〜
ボタン式(高額紙幣対応) 約100〜200万円 約60万円〜
卓上型 約50万円 約35万円
据え置き型 約50万円 約35万円

また、購入以外にレンタルやリースといった導入方法もあります。

導入方法 初期費用 月額費用
購入 高額 なし(電気代・メンテナンス費用のみ)
レンタル 無料または少額 約1万〜3万5,000円
リース 無料または少額 約1万〜3万円

レンタルは短期利用に適しており、リースは長期利用時にコストを抑えられる点がメリットです。

券売機の選び方

券売機を選ぶ際は、以下のポイントを考慮することが重要です。

目的に合った機能があるか

価格が価格が予算に合っているか

設置スペースに合ったサイズか

導入や設定のサポートが受けられるか

アフターサポート・保守体制が充実しているか

券売機の導入は、業務効率化や売上向上に貢献する一方、コスト面やメンテナンスの負担も考慮する必要があります。自店のニーズに合わせた最適な機種を選ぶことが成功の鍵となります。

まとめ

券売機を導入することでさまざまなメリット・デメリットがあります。ただし、デメリットの多くは、券売機の機能によってメリットとして活かすことが可能です。

最終的にはコスト面で悩む方も多いかもしれませんが、券売機は初期費用はかかっても、ランニングコストはさほどかかりません。最近では機能性が高い製品も増えており、オペレーション的に考えても、店舗全体で効率化が図れる券売機の導入はおすすめです。 なかには、タッチパネル式でも安価で導入できる製品もありますので、ぜひチェックしてみて下さい。

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【目的別】券売機メーカー3選

券売機の導入は、人件費削減や業務効率化、キャッシュレス対応を目的とする店舗が多いでしょう。重要なのは、これらの条件を満たしながら、さらに自店舗に適した券売機を選ぶことです。ここでは、省スペース・多店舗・売上管理といった、目的別に3つの券売機メーカーをピックアップ。ぜひ参考にしてみてください。

省スペースでも
設置できる

ブレイン株式会社

K2シリーズ
ブレイン(K2シリーズ)商品画像
引用元:ブレイン公式HP(https://blayn.jp/product/k2)
おすすめな理由
  • コンパクトなサイズのため、卓上型にも対応可能。場所を選ばずに設置しやすい
  • インバウンド対応の導入実績が多く、英語、中国語、韓国語の多言語対応で訪日客もスムーズな利用で回転率を高める
納期

離島・遠隔地を除き、
通常の場合最短2~3営業日

大型の商業施設内の
多店舗を管理できる

株式会社寺岡精工

DeliousLio
寺岡精工(DeliousLio)商品画像
引用元:寺岡精工公式HP(https://www.teraokaseiko.com/jp/products/PRD00415/)
おすすめな理由
  • 異なる店舗の100種以上のオーダーから決済・提供まで非対面で完結する大画面の券売機
  • フードコートや商業施設内の隣接した飲食店情報を1台でまとめて管理
納期

要問合せ

複数店舗のチェーン店で
売上管理ができる

グローリー株式会社

FGK-110/FGK-120
引用元:グローリー公式サイト(https://www.glory.co.jp/product/category_detail/contents_type=25)
おすすめな理由
  • クラウドシステムの連携により、メニュー配信や売上管理といった管理業務を遠隔で実施できる
  • QRコードの決済場所やレシート排出先がLEDランプで光るため、操作に慣れていない人でも使いやすい
納期

要問合せ

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